「2016年度 第1回 臨床美術士プログラム研修会」が行われました

富山福祉短期大学では、臨床美術士の方を対象にプログラム研修会を実施しています。参加者は、3つ以上のプログラムについて学べる他、その一つについては、実際に制作を行うことができます。3単位が獲得でき、研修内容の全てのプログラムライセンスが給付されます。臨床美術士としてのスキルを磨く機会としていいます。

2016年度の第1回目が4月23日(土)の午前に実施されました。その様子をご紹介します。
第1回は、「ワークショッププログラム研修会No.1-No.4」で、臨床美術を初めて体験される方が対象のワークショップやイベント等に適したプログラム研修で、今回は25名の臨床美術士の方が参加されました。

【研修内容】  No.1「点から始まるリズム絵・太鼓」 ★参考作品制作
No.2「糸と色で遊ぼう」 *ポイント説明
No.3「ワクワクうずまき」  *ポイント説明
No.4「黒い紙に描くクロッキー」  *ポイント説明
【講師】  北澤 晃

まず、アートプログラムの取り扱いの注意事項と危機回避の説明がありました。
続いて、受講者の方々の自己紹介を行いました。今回も、近隣だけでなく、県外からの参加も多くありました。
第1回プログラム研修(自己紹介)
早速「点から始まるリズム絵・太鼓」にとりかかります。
太鼓の音を聞きながら、リズムにのって膝をたたいてみます。リズムに乗ったタンタンッという音が会場内全体に響きます。
次に、オイルパステルから好きな色を選び、太鼓の音にのせて用紙に点や線をのせていきます。その画面に入れたい色を選びます。
太鼓の音は鳴り続いています。
点の間を動き回るような線で描いていきます。その後は感じるままに色やオイルパステルの腹(太い面で描ける持ち方)で描き続けます。
次に、割り箸ペンで彫刻刃で彫るようにググッとスクラッチしていきます。
会場には、太鼓の音に合わせた受講者の描く音が鳴り響きます。みなさん集中して取り組まれていました。
第1回プログラム研修(手元)
しばらくたつと、どこまでやったらいいか、という声も上がるほど、全面に色彩豊かな色の面が出来上がりました。名前を書き、最後にパウダーをかけて擦り込み、完成です。
完成すると、受講者から笑顔が噴出したように飛び出し、一気ににぎやかになりました。作品の感想や作品の工程でどのように感じたかなどが話されていました。
講師からは、臨床美術士として有用な知識、例えば太鼓の音の収録されたCDの紹介や、その選び方についてなどのほか、実際やってみてやりやすかったという体験談なども話されました。こういったポイントを講師から教わることができるのも、プログラム研修会の醍醐味です。
第1回プログラム研修(学長).jpg
プログラムのテキストを使って、解説も行われました。
アートプログラムの良さが現場に出るように、太鼓の音がなっている限り作品の密度があがってくる。力強い、音の重さも色の重なり方から感じる。密度が高いがキレイな要素が多くあるが、このプログラムはきれいさは目指していないので、鑑賞会ではそこに着眼してほしい、などと講師からコメントがありました。

鑑賞会はプログラム研修会では行いませんが、点の集合、点の密度の感触・手触りも良く見て欲しいという話もありました。
第1回プログラム研修(sakuhinn ).jpg
続いて、「ワクワクうずまき」と「黒い紙に描くクロッキー」のポイント解説も行われ、第1回研修会が終了しました。
第1回プログラム研修(ポイント解説 )
その他、参加された方の感想をご紹介します。
・丁寧にプログラムを説明いただきました。また、大勢の方(臨床美術士)との研修で、様々な作品を見せていただき、刺激になりました。
・臨床美術を知ってもらうためにとっかかりやすいと思い案した。音のプログラムはとてものりのりで楽しかったです。
・多くの臨床美術士の方と出会えて、モチベーションアップにつながります。なやむことも含めて脳の活性になったと思います。
・30分でできるオイルパステルのみでできるのが魅力的だと思った。
・わかりやすく、実際の現場でセッションする時やプレゼンの参考になりました。
・音を聞きながら、楽しくできました。自分の時間、ホッとする時間がなかった為、本当に楽しく周囲から励まされるようで体が熱くなりました。

次回のプログラム研修会は、7月18日(月・祝)に午前に第2回「CAC研修会No.16-No.18」、午後に第3回「色鉛筆アートプログラム研修会No.9-No.16」を実施します。
臨床美術士の皆さま、是非またのご参加をお待ちしています。

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