「2017年度 第6回 臨床美術士プログラム研修会」が行われました
富山福祉短期大学では、臨床美術士の方を対象にプログラム研修会を実施しています。
参加者は、実際に1つの参考作品を製作することができ、取り上げられる全てのプログラムのライセンスが給付されます。 臨床美術士としてのスキルを磨く機会としていただいています。
2017年度の第6回目が12月10日(日)の午前に実施されました。その様子をご紹介します。
第6回は、色鉛筆アートプログラム研修会No.17-24で色鉛筆という身近な画材で実施できるプログラムです。
今回は12名の臨床美術士の方が参加されました。
【研修内容】
№17「きゅうりを描く」
№18「フォルメンパズル」
№19「抽象画・葉っぱのフロッタージュ」
№20「くるくる回して描く三角形」※参考作品制作
№21「うずまきからの出発」
№22「ピーマンの線描画」
№23「針金のフロッタージュ」
№24「線と色のクロッキー」
【講師】 岡野 宏宣
まず、受講者の方々の自己紹介を行いました。 今回も、近隣だけでなく、京都からのご参加もありました。
はじめに、色鉛筆のクロッキーについて、実践しました。 続いて、参考作品直線の「くるくる回して描く三角形」の制作にかかります。
まずは、三角形を切り出すのですが、意外に正三角形の書き方は忘れているものです。 三角形を切り抜くために準備する画用紙の大きさの紹介や成形するのにはコンパスが便利だが、市販のコンパスでは、長さが足りないことがあることや、その際にどのように正三角形を成形すればよいかなどの説明がありました。 材料を無駄にしない三角形のとり方なども紹介がありました。
続いて、白い画用紙から切り取った三角形に色鉛筆で線を加えていく際のポイントが述べられました。色と線の種類を変えながら描いていきます。うねりが大きめがよいか小さめがよいかや、変化をつける方法なども解説されました。三角形がくるくると回されながら、受講者の皆さんが集中して描いていきます。
臨床美術士は、参加者の様子を見ながら制作にかける時間を決定していきますが、今回の塗りこむ作業も、やめどきも肝心です。
最後に台紙を選んで、角度を変えてみたりなど、良いと思う位置にあてて決定し、のりで貼ります。
用意しておく参作についてのポイントもコメントがありました。 プログラム研修会では、鑑賞会は行いませんが、作品を貼りだして、鑑賞会でのコメントのポイントも解説がありました。
その他のプログラムについてもポイント解説があり、受講者は熱心にメモをとっていました。
参加された方の感想をご紹介します。
・小さな用紙なのに、色鉛筆で細かい線描もできて、夢中になり楽しかった。
・色鉛筆のプログラムに幅がでました。今回は、色々な素材もプラスされたプログラムでよかったです。
・大変良かったです。手軽にできそうです。
・色鉛筆という入手しやすい材料ででき、良かったと思います。