「2017年度 第7回 臨床美術士プログラム研修会」が行われました

富山福祉短期大学では、臨床美術士の方を対象にプログラム研修会を実施しています。
参加者は、実際に1つの参考作品を製作することができ、取り上げられる全てのプログラムのライセンスが給付されます。臨床美術士としてのスキルを磨く機会としていただいています。
2017年度の第7回目が12月10日(日)の午後に実施されました。その様子をご紹介します。
第7回は、モノトーンアートプログラム研修会No.7-9
-シンプルな素材を使ったアイデアプログラムーで、墨・木炭・鉛筆などを基本の描画材に使用したアートプログラムです。
今回は11名の臨床美術士の方が参加されました。

【研修内容】
№7「アナログレリーフ 楽しい顔」 *参考作品制作
№8「つながる輪」
№9「墨で描くキラキラピーマン」
【講師】岡野 宏宣

まず、受講者の方々の自己紹介を行いました。今回も、近隣だけでなく、県外からの参加もありました。
早速、参考作品として制作する、「アナログレリーフ 楽しい顔」の材料についての話がありました。貼りパネのサイズ、そのサイズから何人分ほど準備できるか、使いやすいカッターの種類などの詳細の話がありました。
端材の形のサンプルを見せ、高低差を出すための貼りつけ方法のポイント説明がありました。端材やひもで凹凸をどれだけつくるかがポイントとなってきます。
プログラム研修会7(貼りパネ).jpg プログラム研修会7(上から和紙).jpg
また、上に貼った障子紙へつける墨のシートづくりのポイントは、講師の失敗談なども交え、大変参考になりました。
プログラム研修会7(墨シート).jpgプログラム研修会7(墨シート手元).jpg
ここで顔を探しだしますが、なかなか難しいため、参考になる絵画をみせるのも良いと説明がありました。作品から顔を探し出し、目や鼻などを書き込こんでいきます。
プログラム研修会7(顔を描く).jpg プログラム研修会7(顔を描く2).jpg
さらに薄墨なども使い、台紙に貼って仕上げます。
制作した作品が貼りだされました。色鮮やかな台紙に、迫力あるモノトーンの顔が浮かび上がっていました。
プログラム研修会7(作品1).jpg プログラム研修会7(作品2).jpg

最後に、そのほかの2つのプログラムについてもポイント解説がありました。
参加された方の感想をご紹介します。
・途中で無理やり顔をつくろうとした瞬間があり、難しかった。抽象的にした方がよかったのか、悩みながらやったプログラムだった。
・濃いと後の墨がのらないというのがやってみてわかった。
・先入観を取り除くのは難しいが、イメージがつながっていって、面白い顔になった。
・スポンジの辞め時が難しかった。薄めの方が良いという印象をもった。
・墨の濃淡を活かせば良かった。四角にこだわらずにやった方がダイナミックにできたかも。
・回して色々な顔を見つけることができた。最初に顔という認識がなくても大丈夫だと感じた。
・墨が薄かったので、途中で濃くした。たくさん顔がみつかった。
今年度のプログラム研修会は、今回が最終回となりました。

次年度も、臨床美術士の方々のスキルアップ、プログラムを学びライセンスを取得する機会と、交流の機会として研修会を企画していきます。次年度も是非、ご参加をお待ちしています!

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