「2019年度 第1回プログラム研修会」が行われました

富山福祉短期大学では、臨床美術士の方を対象にプログラム研修会を実施しています。参加者は、実際に1つの参考作品を製作することができ、取り上げられる全てのプログラムのライセンスが給付されます。臨床美術士としてのスキルを磨く機会としていただいています。

2019年度の第1回目が4月27日(土)午前に実施されました。

今回は、その様子をご紹介します。

HP_第1回プログラム研修会2019_0.jpg
第1回は、「プチ立体シリーズプログラム研修会No.1-8」で、主に子供から一般の方々を対象とした小さめのサイズの立体作りを楽しむアートプログラムシリーズの研修会です。

今回は27名の臨床美術士の方が参加されました。

【研修内容】

No.1「ブラックダンボールアート」
No.2「小枝のリース」
No.3「カラフルきのこ」
No.4「ただよう羽のオブジェ」
No.5「私だけの夢の熱帯魚」
No.6「ベイビーきゃろっと」
No.7「アナログメタルキューブ」※参考作品制作
No.8「無限大の輪」

【講師】  北澤 晃

今回の参考作品は「アナログメタルキューブ」です。
まず、木製の立方体に、針金をぐるぐると巻きつけます。まるを描いたり、途中で曲がったり、自由に立方体へ沿わせます。
HP_第1回プログラム研修会2019_1.jpgHP_第1回プログラム研修会2019_2.jpgHP_第1回プログラム研修会2019_3.jpg

針金を巻いた立方体へ、アルミホイルを貼りつけていきます。アルミホイルの厚みによって、光り方や触感などの質感が異なります。質感の違いを楽しみながら、パズルのように、木の立方体を銀色に包んでいきます。こするほどに、はじめに巻いた針金の線が浮かび上がります。
HP_第1回プログラム研修会2019_4.jpgHP_第1回プログラム研修会2019_5.jpg

アクセントとして銅も貼りつけたり、割りばしペンやジェルペンで模様をつけたりと、参加者のみなさんは夢中になって製作されました。

HP_第1回プログラム研修会2019_6.jpgHP_第1回プログラム研修会2019_7.jpg

製作中には、北澤先生から実際の現場を想定してのアドバイスがありました。どのように声をかけるか、力の弱い方ではどのような工夫が有効かなど、参加者のみなさんは熱心にメモをとっていました。

作品が完成したら、テーブルごとに観賞会を行い、このプログラムの良さを共有しました。
・自分のつくった線が確かになる喜びを感じた。時間を忘れて楽しんだ。
・製作過程を追うごとに触感が変化した。つくりあげていく感覚が楽しい。
・立体作品のため、さわる過程が多く、感覚をフルに使って制作した。
・冷たいアルミ箔が、徐々に温かみをおびていった。思わず手に取りたくなる作品。

HP_第1回プログラム研修会2019_8.jpg

また、その他のプログラムについても、ポイント解説と質疑応答がありました。

現場ですぐに実践できそうなプログラムが多く受講者の皆さんからも「さっそくやってみよう」という声が聞かれました。

参加された方の感想をご紹介します。
・木の素材がどんどん金属に変わっていく面白さが良い。
・手のひらサイズのものでお手軽。子どもたちの集中を途切れさせることのない簡単な工程で楽しめると思いました。
・1時間でできてとても魅力のあるプログラムが8個もあり、充実していた。子どもの現場や体験会のときはもちろん、様々な現場で使えそう。
・どのプログラムもやってみたい楽しいものばかりでした。さっそくやってみようと思います。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る